CiscoのRouterやL3SWでデフォルトルートを設定する際にふと気づいたのですが下記のコマンドがそれぞれあります。
① ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 next hop
② ip default-gateway IPアドレス
普段は①を設定しているため、②については何のためにあるのか、あまり深く考えていませんでした。
実のところ①と②の違いについては、ip routingのコマンドが有効であるかどうかが鍵になってきます。
有効である場合は①を設定、無効である場合は②を設定します。
RouterやL3SWでは、ルーティングするのが基本的だと思いますので、ip routingを無効にする場面は少ないため、そもそも②を実行することは無いor稀だと感じます。
ちなみにip routingが有効であっても②のip default-gatewayは設定可能です。
ただしデフォルトルートとして扱われないため、show ip routeを実行しても出力されず、通信も同セグメントを超えての通信はできません。
ではどういった場合に、このip default-gatewayを使用するかというと、ホスト(PC)のようにRouterやL3SWを使用したい場合にはip routingを無効にします。その際に設定するゲートウェイというのがip default-gatewayとなります。
まとめ
RouterやL3SWでip routingが有効の場合は、ip route 0.0.0.0 0.0.0.0~を設定
無効かつゲートウェイの設定が必要な場合は、ip default-gatewayコマンドで設定
無効かつゲートウェイの設定が必要な場合は、ip default-gatewayコマンドで設定